レクサスUXは、レクサスで最もコンパクトでスポーティなハッチバックスタイルのクロスオーバーSUVです。
これまで大型ボディのレクサスを乗り継いできたファンからも、待望のセカンドカーとして注目を集めていますし、新たなファン層の獲得に大きく貢献しているニューモデルです。
なお、2019年の秋に、中国・広州モーターショーにてレクサスブランド初のEV(電気自動車)が公表され、国策として電気自動車を推進する中国で大好評になっています。
レクサスUXの特徴
グラマラスなシルエットに、ラゲッジスペースも十分なハッチバックスタイルのレクサスUX。
本格派クロスオーバーSUVとして、エレガントな存在感を保ちつつも走破性の優れたオフローダーに仕上がっています。
最近はオンロード寄りのSUVへ傾倒する流行がありますが、このUXはガッチリとした足回りに太いトルクを発揮する骨太のクロスカントリー仕様です。
地球上に伸びるさまざまな道を駆け抜ける、そんな力強さがあるアウトドア派と言えるでしょう。
ただし、やはり超高級車レクサスの車です。近代的なアーバンシティの中でも、圧倒的に美しく存在感を放つ都会派コンパクトクロスオーバーです。
EV仕様のUX300eが追加リリースされて、グラスウォールの超高層ビル街を音もなく滑りゆく。スマートでエレガントでカッコイイ走りを体験させてくれます。
なお、開発チームは『女性が乗り降りする姿にもこだわった』とのことで、サイドステップ一はかなり低く抑えていて、ガレキが目立つようなオフロード走行では慎重さを要することも確かでしょう。
歴史
レクサスUXのデビューは2016年の秋、パリモーターショーでコンセプトカー・UX Conceptとしてお披露目されました。その後2年に、ハイランクなコンパクトクロスオーバー・レクサスUXが世界市場へリリースされています。
デビュー当時のラインナップは、直列4気筒2.0Lエンジン・2WD使用者と同エンジンのハイブリッド・2WD/AWD使用者の2タイプです。なお、それぞれにノーマル・version C・F SPORT・version Lと4バージョンを取りそろえています。
2020年春には、カスタムバージョンのBlue Editionがリリースされました。これはUX200ベースのプレミアム仕様車で、ブラック基調のシブイ感じのキャビンに、ルーフには大型キャリアが装着可能なレールを実装し、さらにハッチバックドアをハンズフリーにしています。
さらに同春に、UX250h”version CベースでBrown Editionがリリースされています。インパネに和紙調シボ(ノーブルブラウン色)を施して、コックピットがよりデラックスに大人仕様に変身しています。
なお同車は、セイフティドライブのサポート機能が充実した点も注目です。
レクサスUXの燃費
レクサスUXの燃費ですが、自社公表のカタログ情報では次のようになっています。
- UX200:JC08モード燃費が16.8〜17.2km/L
- UX250h(FFモデル):JC08モード燃費が27.0km/L
まずUX200ですが、いくらコンパクトとはいえ全長4,495mm・全幅1,840mm・全高1,540mmの大きなボディで、車両重量も1,470kg以上とがっしりした体つきです。しかも174PSものハイパワーを発揮するエンジンですから、17.2km/Lの燃費効率は立派でしょう。
なお、レクサスUX200のオーナーによる実燃費レポートをチェックしますと、市街地走行では実燃費 11.5km/L、郊外路では13.9km/Lと報告されています。このUXにもアイドリングストップが搭載されていて、その分低燃費になるのです。
更に付け加えると、レクサスの品格を保つために、AIサポートのシステムやエアコン、電動リクライニング、キャビン内のアメニティと装備が充実していますから、バッテリー消費率もかなり高いのです。
そういった点を考慮するならば、市街地11km/?越えは素晴らしいの一言でしょう。
デザイン
エクステリア
レクサスUXを真横から見ますと、ド派手なくらいにボリューミーなロングノーズとバッサリと切り落とされたリアエンドのアンバランスが印象的です。
ですが、多面構造のサイドパネルには複雑なキャラクターラインが刻まれていて、まるで野生動物の姿を連想させるほど躍動的に見えます。
そしてレクサスのトレードマークである豪快なスピンドルグリルと、サイドガーニッシュのエアインテイクがカッコイイでしょう。LEDのコンビネーションヘッドライトは切れ長に左右に流れて、17インチの極太タイヤが荒々しい走りを予感させます。
また、リアデザインが圧巻です。左右のテールランプがウイング上に跳ね上がっていて、空気力学的に安定した走りを実現するとのことです。もちろんスタイリングもカッコよく、大人のアウトドアビークルそのものです。
インテリア
コックピットのインパネとコンソールトップのワイドモニター、ジェット機の操縦席を彷彿とさせる整然とレイアウトされた計器類がとにかくカッコイイです。
インテリアはくっきりとした黒の本革張り一本やりのUX200と、パッショナブルなレッドとのコンビネーションがステキなUX250h・スポーツ。
どれもプレミアム感・アグレッシブ感にあふれる大人オシャレなデザインです。