BMWは、日本でも人気の自動車メーカーです。高級志向の自動車を手掛けていることで知られており、皆さんもBMWの自動車にぜひ乗ってみたいと思っているのではないでしょうか。
BMWの車種の中でも高級感が強いのが5シリーズで、ヨーロッパではEセグメントに分類されています。各メーカーが最先端の技術を投入し、一般人が手を出すのが困難なのが最上位のLセグメントで、EセグメントはLセグメントに次ぐクラスです。
車体の大きさの面でも技術面でも最上位にかなり近いところに位置づけされるため、Lセグメントほどではないですが一般人にとっては手を出しづらい部類です。
今回は、Eセグメントに分類されるBMWの5シリーズについて、くわしく取り上げたいと思います。
5シリーズの特徴について
5シリーズの乗り心地ですが、大型の自動車とは思えないほど快適で、安定性が抜群です。
SUVのように悪路に強いとの触れ込みはありませんが、悪路であっても安定感をキープしており、素晴らしい技術力だと拍手をしたいほどです。
BMWは、環境面への配慮と自動車のパワーを両立させる「BMW EfficientDynamics」を提唱していますが、現行の5シリーズもこのモットーを実現させるための技術が投入されています。環境に優しく、それでいて快適に走行できるのが5シリーズの魅力で、いつまでもドライブしていたくなる自動車です。
一方、5シリーズはその大型なサイズがネックでもあり、現行の5シリーズの全幅は1,850mmをオーバーしています。機械式駐車場は全幅1800mm、1850mmのサイズ制限があるのが一般的なため、駐車場が見つからずに苦労するケースはあるかもしれません。
5シリーズの歴史を解説
BMW・1500は1961年に生産がスタートしたBMWの原点とも言える自動車で、BMW・1600、BMW・1800、BMW・2000といったモデルも登場しました。
BMW・1800、BMW・2000の後継車として1972年に登場したのが初代の5シリーズで、フルモデルチェンジとマイナーチェンジを繰り返し現在でも販売されています。
1982年には2代目の5シリーズが市場に投入されており、より高性能なM5のグレードがラインナップに加わりました。3代目以降でもM5のグレードは恒例になっており、BMWのファンから注目を集める存在です。
1988年には3代目が、1996年には4代目、2003年には5代目、2009年には6代目が登場しており、時代と共に5シリーズも進化してきました。
そして、2017年には現行の7代目が登場し、コードネームがG30のセダンは6代目と比べておよそ100kgの軽量化を実現しました。コードネームがG31のステーションワゴン、恒例のM5のグレードもラインナップに加わっています。
5シリーズは燃費がよいのか
BMWの5シリーズの燃費について解説しますが、現行の5シリーズはグレードがかなり多く、燃費はグレードによってだいぶ差があるのが実情です。
具体的な数字を出すとカタログスペック上の燃費は12.3km/Lから21.5km/Lで、その差は相当なものです。
6代目の5シリーズのカタログスペック上の燃費は7.8km/Lから16.6km/Lだったので、7代目で相当に燃費が改善されてはいます。ただし、現在は実燃費で25km/Lを超えるスペックを叩き出している軽自動車もあるため、そのような自動車と比べると燃費は悪い部類です。
5シリーズを購入する場合は今後のガソリン代のことを考えて、なるべく燃費のよいグレードを選ぶのもよいでしょう。
現在のところ、5シリーズ中で最高の燃費なのがセダンの「523d」と「523d Mスポーツ」と「523d ラグジュアリー」です。
いずれも、新車価格が700万円を超えている高級車ではあるものの、燃費を重視するのであれば押さえておきたいところです。
デザイン
エクステリア
先にEセグメント、Lセグメントについて書きましたが、BMWでは7シリーズがLセグメントに分類されます。
現行の5シリーズのエクステリアは、かなり7シリーズに近い仕上がりで、一目見ただけでも高級車の威厳を感じられるはずです。
特に、キドニーグリルとヘッドライトがよい仕事をしており、正面から見た場合に全体を大きく感じました。
デザインは全体的にはシンプルな仕上がりですが、シンプルでありながらも高級感をイメージさせる素晴らしい仕上がりです。
インテリア
5シリーズは割と大型で、スポーツ性に優れていながらも居心地がよい空間を作り上げてきました。現行の5シリーズでもそれは変わっておらず、特にフロントシートの座り心地が優れています。
上も横もしっかりとスペースが確保されているため、運転中に窮屈に感じることはないはずです。
後席の部分も同様にゆったりと座れるので、自動車に乗る全員がリラックスして過ごせると思います。
そして、ドアを閉めた時に大きな音が出ないよう工夫されており、静かで落ち着いた空間を演出してくれるのも魅力です。