ダイハツではかつて、ミラと呼ばれるハッチバックタイプの軽自動車を販売していました。このミラをベースにして開発されたのが、ミライースです。
ミライースは5ドアのハッチバックタイプの軽セダンです。ダイハツの軽自動車ラインナップの中でも、エントリークラスを目指して販売に力を入れていると言われています。
軽ボンネットバンのエッセと入れ替わる形で、発売されました。
ミライースの特徴
ミライースは、軽自動車の手軽さと機能の充実さが魅力です。
新車でも100万円を切る価格で購入できるようなグレードもあります。新車を手ごろな価格で購入したいと思っている人にはおすすめです。
しかも、価格の安さの割には機能面も充実しています。
例えば、スマートアシストと言って、前方に人や障害物を検知するとブレーキが自動的に作動するようなシステムも搭載されています。
また、高齢者ドライバーに時折見られるブレーキとアクセルの踏み間違えを防止する性能も搭載されているので、安全に運転できます。
細かなところかもしれませんが、ドアが直角までフルオープンできるところも意外と好評で、乗り降りするときに非常に便利です。赤ちゃんを抱えたり、大きな荷物を持っているときなど、乗り降りの負担を最小限にできます。
軽自動車ということでコンパクトサイズですが、その割にはゆったり広めの車内で、前席の膝前にも十分スペースが確保されています。大人が乗っていても、それほど窮屈に感じることはまずないでしょう。
歴史
ミライースのベースになっているのは「イース」です。
イースは2009年に発表されたコンセプトカーです。イースが登場した頃、低価格志向と環境意識が消費者の間にも広まっていました。
そこで「第3のエコカー」をコンセプトにして、誰でも気軽に乗れる環境にも配慮された車ということで開発されました。
初代
ミライースが発売されたのは2011年のことです。
ダイハツがもともと持っている技術を徹底的に見直しました。その結果、車両の軽量化に成功しました。
さらに、トランスミッションとエンジンを改良することで、燃費性能を大幅に改善することに成功しました。
初代モデルは2011年度のグッドデザイン賞を受賞するなど、高く評価されました。
2代目
2017年にフルモデルチェンジが実施され、2020年現在、これが現行モデルになります。
2代目モデルは「新・みんなのエコカー」をキャッチフレーズに、発売されました。
Dモノコックと呼ばれる軽量高剛性ボディ構造を採用しています。平成30年排出ガス基準50%低減レベル認定を取得し、環境に配慮した車に進化しています。
ミライースの燃費
ミライースの特徴の一つとして、低燃費な点も見逃せません。初代モデルでもリッター当たり2WD車で30㎞、4WDでも27㎞を記録しています。
なぜこれだけの低燃費が可能になったかと言うと、徹底した車両の軽量化やエンジンの効率向上を目指したからです。
エンジンは、圧縮比の向上やインジェクターの噴霧を微粒子化することで、燃焼効率を高めました。より少ないガソリンでしっかりしたエンジンパフォーマンスが可能になったのです。
そのほかにも、アイドリングストップ機能も大きく貢献していると言われています。新エコアイドル機能と呼ばれるもので、車が完全に停止する少し前の段階からエンジンを止めてしまうシステムです。
しかも、駐車時にバックするときなど、低速前進と停止を繰り返している中では機能しません。つまり、徐行や駐車をするときにはエンジンが止まることなく、スムーズに運転できるわけです。
デザイン
エクステリア
ミライースの魅力で、デザイン性を挙げるユーザーは少なくありません。
ミライースは「時代を先行く地球への優しさを、あらゆる人の毎日に」というコンセプトを打ち出しています。街乗りをする際に周囲の景色に溶け込むような車、ということで開発されました。
シンプルなデザインをベースにしているので、時代が移り変わっても違和感ないデザインに仕上がっています。ボディカラーも全部で9色ラインナップしているので、自分好みの色合いの車を手に入れられるでしょう。
フォルムは角ばっているのが特徴的です。現在、流線型の丸みを帯びたフォルムが主流ですが、その中でも独自性があって、若者を中心にかっこいいと感じる人が多いようです。
インテリア
インテリアの部分ではインパネが高く評価されています。
特に、スイッチ類のレイアウトがシンプルで大きめのサイズになっているので、運転しているときに視線を落とすことなく操作できて、安全と言われています。デジタルメーターも視認性に優れています。
車内スペースも、軽自動車の中では広めで、ゆったりしています。全席左右にはカップホルダーが装備されているので、ドリンクの置き場に困ることもないです。
助手席のダッシュボードがトレータイプになっているのも特徴の一つです。ちょっとした小物を置くことが可能で、実用性を重視した車になっているので、快適なドライブを楽しめそうです。