X3の車種情報。燃費やデザイン・乗り心地

calendar_today 2021/01/19

SUVというと、比較的サイズが大きく普段の通勤や買い物に使うにはちょっと、というイメージを持つ人は少なくありません。

BMWSUVラインアップには、サイズ的にも扱いやすく乗り心地もよく運転しやすいモデルがあります。それは、X3です。

現在、BMWのXシリーズは1から6まであり、X4など偶数字が付くモデルはボディ形状がクーペスタイルになっています。

BMWのSUVといえばX3かX5の名前が挙がるでしょう。この2モデルの中でもX3は、X5の弟分のような存在で世界中の多くの人に親しまれています。

BMW X3の特徴

BMWのX3は、X5の売れ行きが好調であったことから発表された、一回りコンパクトな3シリーズのSUV版という位置づけで登場しました。

発表当初のモデルは多くのパーツをE46型の3シリーズから流用している点も5シリーズと共通するディテールです。サスペンションはフロントにストラット式、リアはマルチリンク式を採用していてこれは先代モデル3シリーズのE36とも共通する構造です。

駆動方式はすべてフルタイム4駆で悪路走破性においても信頼性のある5人乗り高級SUVです。

はじめのころは、オーストリア・グラーツで製造されてましたが、後にX5が製造されていたアメリカ合衆国のサウスカロライナの向上へ変更されました。

BMW X3の歴史

初代

初代のX3は、2003年に発表されました。そして、翌年の2004年から2011年までの7年間製造販売されました。コードネームはE83です。

エンジンはすべて直列6気筒のDOHCでターボは付いていません。BMWの直列6気筒エンジンはシルキーシックスとも呼ばれ、その滑らかな吹け上がりとフィーリングの虜になったファンは少なくありません。

初代X3は、すべてのモデルに直列6気筒エンジンが搭載されているので、どのグレードを選んでもBMWらしいエンジンを楽しむことができます。

エンジンの排気量は、2.5リッターと3リッターの2種類がありました。2006年までの前期型と呼ばれるモデルはトランスミッションが5速ATで2006年以降は後期型で6速ATになりました。

2代目

2代目のX3は、コードネームF25の名のもと2011年から2017年まで販売されました。

この世代から環境に配慮したダウンサイジングターボの流れを受け小排気量ターボ付きのモデルが登場します。排気量は2リッターの直列4気筒エンジンターボ付きが、ガソリン仕様とディーゼルの2種類あります。

ガソリン仕様には、同じ型式エンジンでも馬力が異なる2種類のエンジンがあります。xDrive20iとxDrie28iはどちらも同じ型式のN20B20Aエンジンを搭載していますが、最高出力が184psと245psと大きく異なります。

2リッターに加えて3リッターの直列6気筒ターボがあります。2014年までの前期型モデルには、この3リッター直列6気筒エンジンのターボなしが存在しました。

X3でBMWらしい直列6気筒DOHCエンジンのフィーリングを楽しみたいのなら、F25前期型のxDrive28iグレードが最終モデルになります。

トランスミッションはすべてのモデルで8速ATが搭載されています。

3代目

現行モデルとなる3代目は2017年から販売されていて、コードネームはG01です。

排気量は2リッターと3リッターの2種類のラインアップです。どちらの排気量にもガソリン仕様とディーゼルがあります。ハイブリッドモデルはありません。

上位グレードのMとMコンペティションに搭載される3リッターのツインターボエンジンS58B30Aは、61.2kgmの強烈なトルクを発揮します。そして、Mグレードは480ps、Mコンペティションは510psの最高出力があります。

SUVのなかでは比較的コンパクトなサイズに高出力エンジンを搭載しているので、豪快な走りを楽しみたい人にはおススメできるモデルです。

BMW X3の燃費

現行モデルのX3の燃費を比較してみるとxドライブ20dグレードのディーゼルターボエンジンを搭載したモデルがJC08モードで17.0km/Lとなっていて、全グレードの中で最も省燃費です。

次の燃費よいのはディーゼルターボエンジンのM40dグレードで14.9km/Lです。続いてガソリンエンジンを搭載したxドライブ20i系の13.4km/L、M40iの11.6km/Lとなります。

それで、燃費を気にするのであれば排気量に注目するよりもディーゼルエンジンを選択すると良いでしょう。

BMW X3のデザイン

エクステリア

X3のエクステリアデザインで目を引くのは、モデルチェンジの度に大きくなっているキドニーグリルでしょう。

現行モデルでは歴代モデルの中でも最も大きくその存在感をアピールしています。

そして、ヘッドライト、フォグランプ、テールライトはLEDを採用しているので鮮やかに明るく点灯しデザイン性が充実しています。

インテリア

X3は、BMWのSUVの中ではコンパクトモデルなるものの、そのトランク容量は550L以上あるので広々しています。

5人乗っても旅行の荷物やアウトドアグッズが十分載るスペースがあります。

コクピット周りは近代的なデザインへと変化していっているものの、自然と手が届く範囲にスイッチ類が配置されているBMWの特徴は踏襲されています。

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